リースバックとよく比較されるのがリバースモーゲージです。
(※以下は一般的リバースモーゲージな説明です。扱っている金融機関によって内容が異なる場合があります。)
リバースモーゲージとは、自宅などの不動産を担保に融資を受け、契約者の死亡時に自宅を売却して一括返済するローンのことです。
リバースモーゲージの特徴
特徴まず挙げられるのが、ほとんどの金融機関のリバースモーゲージ商品において、借入金の元本は契約者が亡くなった際に自宅を売却して返済することになるため、借入期間中に元本の返済が求められず、金利のみを支払えばよいという点です。
従って、元本の返済負担がないため、低い金利で融資を受けることができれば月々の返済負担が軽くなるなります。
これが住宅ローンやカードローン、消費者金融などからの借入と大きく異なる点です。
また、基本的には不動産の担保価値を融資の基準とするため、住宅ローンと比べて借入の際の収入要件が比較的緩い傾向になります。
なお、リースバックとの違いという点で言うと、自宅の所有権を移転しないということが一番の違いです。
リバースモーゲージが使えないケース
① 信用情報が傷ついている
リバースモーゲージはあくまでの「融資」「借金」です。
従って、すでに何らかのお借入を滞納してしまっているなどの事情で、信用情報に傷が入っている(いわゆるブラック)の方は利用が難しいでしょう。
②地方の不動産
リバースモーゲージの対象となるのは首都圏や都市部など、流通性の高い地域の不動産のみです。
従って、首都圏や大坂などの都市部を除くと、ほとんどの地域が対象エリア外となってしまい、利用することができません。
③希望の融資額に届かない
リバースモーゲージの融資額は、対象となる担保不動産の評価額の50%前後を上限とする金融機関がほとんどです。
そのため、希望とする融資額から大きく下回ってしまうケースも多く、評価額が高い不動産でないと利用できないケースが多いようです。
④推定相続人の同意が得られない
リバースモーゲージは、契約者の死亡時にその不動産を売却して借入を返済するため、推定相続人の同意を条件とする金融機関が多いようです。
以上のことから、首都圏など人気の高い地域で担保価値の高い不動産であるうえで、その他の条件を満たすようであれば、リバースモーゲージは大きなメリットがあると言えます。