リースバックでは、賃貸契約にあたって敷金とは別に家賃保証料といった名目で費用がかかるケースがあります。
家賃保証とは?
家賃保証とは、賃借人(入居者)が家賃を滞納した場合に、賃借人に代わって賃貸人(オーナー)に家賃を保証して支払ってくれる制度です。
例えば借主が家賃を滞納したとします。
管理会社を通じて契約している場合には管理会社もしくは直接賃貸人が家賃の回収を行うことになります。
すぐ支払ってくれればよいのですが、お金が払えない状況では家賃の回収はできなくなってしまいます。
そのリスクを負ってくれるのが「家賃保証会社」になります。
保証会社は借主が滞納している賃料を立て替して、貸主に支払います。
貸主からすると、家賃保証委託契約を結んでおくと、家賃未回収のリスクを回避することができるわけです。
リースバックの場合
リースバックの場合、賃貸借契約を締結する際に①安定した収入や連帯保証人をつけることや、②家賃滞納を保証する賃貸保証会社との契約が必須となるケースがあります。
リースバックでは、ローンの返済が厳しくなっていたり、一時的に資金が必要な方が利用するケースが多いため、貸主からすると「ちゃんと家賃を払ってもらえるのか?」という不安があるためです。
賃貸保証料については、支払いの方法は様々です。
契約時に支払う場合もあれば、月々の賃料に上乗せして支払う場合もあります。
基本的に保証会社は貸主側で指定の保証会社との契約を求められるため、借主側で選ぶ事はほとんどできないとお考え下さい。
なお、保証料は家賃の0.5~1ヶ月分となるのが一般的です。
家賃を滞納した場合
注意しなければならない点として、万が一家賃を滞納してしまった場合、保証会社が代わりに家賃を払ってくれるので債務が免責されると勘違いされる方がいらっしゃいますが、あくまでの保証会社が「立て替えた」だけであって家賃の支払いが免責されるわけではないということです。
そして、リースバックの場合は2~3か月家賃を滞納すると契約解除という契約になっていることがほとんどであるため、仮に保証会社が立て替えてくれたとしても滞納が進むと自動的に契約解除になってしまいますので注意が必要です。