月々のローン返済が厳しいという方の中には、10年以上前の高い金利のまま返済を続けている方が多くいらっしゃいます。
近年の超低金利時代においては、変動金利であれば金利が1%を切るということも珍しくありません。
今お支払いしている住宅ローンの金利を確認し、1.5%以上の金利で返済している方は借換を検討してみるのも良いでしょう。
金利が変わると月々の返済額がこれだけ違う
金利が下がれば月々の返済額は大きく変わります。
いくつかシミュレーションしてみましょう。
ケース①:借入額2000万円、返済期間25年の場合
・金利3% → 返済額94,842円/月
・金利2% → 返済額84,770円/月
・金利1% → 返済額75,374円/月
金利1%ごとに約1万円も月々の返済が軽くなります。
ケース②:借入額4000万円、返済期間35年の場合
・金利3% → 返済額153,940円/月
・金利2% → 返済額132,505円/月
・金利1% → 返済額112,914円/月
金利1%ごとに約2万円も月々の返済が軽くなります。
このように金利が下がれば毎月の負担も大きく軽減されるのです。
住宅ローンの借換の注意点
手数料や保証料も考慮する
住宅ローンを今借りている銀行から他の銀行に借り換える場合、ほとんどのケースで手数料や保証料が初期費用として掛かります。
この諸費用は銀行によって幅があり、借りる金額にもよりますが銀行によって100万円以上の開きが出る場合があります。
金利が安いという理由だけでその銀行に決めてしまうと、実は諸費用まで考慮するとほとんどメリットがなかったということもありますので注意が必要です。
住宅ローンの借換をするには滞納がないことが前提
住宅ローンを借換は、新たな銀行からお金を借りることに他なりません。
その際に借換先の銀行に融資審査をされることになりますが、その時に滞納があることがわかってしまうと審査が通らなくなってしまいます。
当然ながらその銀行の立場から見れば、すでに滞納がある状態の人にお金を貸すというのはリスクが高すぎるわけです。
また同様の理由で、今は滞納が無くても過去に何らかの滞納があり、信用情報に傷が入ってしまっている人(いわゆるブラック)も、基本的には借換という選択は取れません。
固定金利から変動金利への借換も有効
「固定金利と変動金利どちらが良いか?」という質問をよくいただきますが、これには答えがありません。
将来の金利を正確に予測することは経済アナリストであっても困難ですので、そういった意味では固定金利の方がリスクが低いと言えます。
ただし、過去の実績を見ればバブル崩壊以降に変動金利で住宅ローンを借りて、結果的に損をしたという人はほとんどいないはずです。(もちろんこの先もそうである保証はありませんが)
とはいえ、今固定金利で借りている方が変動金利にすることで、少なくても目先の金利は下がることは間違いありません。
固定金利で今現在の支払いが厳しいという方は、ひとまず変動金利に借り換えて返済を楽にするというのも方法のひとつです。
借換と併せて検討したい今の銀行との「条件交渉」
借換を考えるのであれば、それと同時に今の銀行と返済条件の変更を交渉するのもお勧めです。
金利が高い時代に住宅ローンを組んで、今もなおその金利で返済している方は、銀行と交渉することで金利の引き下げに応じてもらえる場合があります。
しかし、単に金利を引き下げてくれと言っても門前払いされるのは見えています。
銀行からすれば単純に売上を捨てるようなものですから、そう易々とは応じてくれません。
そこで重要なのが、他の銀行で出してもらった借換シミュレーションを持って行って見せることです。
それを見せることで、現在の銀行側も「他行に借り換えられるくらいなら少し金利を下げてでも顧客を引き留めよう」という考えになり、金利を下げてくれる場合があります。
借り換えがNGならリースバックも
住宅ローンの借り換えができない、あるいはあまり負担軽減につながらないという場合、リースバックもご検討ください。
リースバックは自宅を売却した後に、その家をそのまま賃貸として借りて住み続ける方法です。状況によっては今ご返済されている月々の住宅ローンの月額よりも、家賃を下げられて毎月の負担を小さくできるケースがあります。
ただし、リースバックの家賃は自宅の売却額によって変動しますので、売却額が高ければその分家賃も高くなります。
そのため、現状でいくらの住宅ローンの返済をしているのか、家がいくらで売れるのかなどによってメリットが出るかどうかが変わります。リースバックの売却額と家賃の査定は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。