リースバックは、自宅を一度売却するのと同時にその自宅を借りるという仕組みであり、不動産の売買契約と賃貸契約を同時に締結します。

そのため、通常の不動産の賃貸契約と同様に、敷金が必要になります。

では、この敷金はいくらくらいかかり、どのように扱われるのでしょうか。

敷金の金額の目安

敷金がどのくらいの金額必要かは買い手によって異なりますが、リースバックの場合の敷金は家賃の1~2ヶ月分が相場です。（当社の場合は原則1ヶ月分です）

ただし、買い手や条件によってはそれよりも多くなってしまう場合もありますので、契約前に確認しておくことが必要です。

敷金は売却代金から捻出可能

敷金は、リースバックで自宅を売却した代金から差し引かれるかたちとなります。

自宅を売った代金から捻出することが可能ですので、前払いや自己資金での捻出は不要です。

ただし例外として、任意売却のようなケースで売却代金を銀行に全額しないといけない場合など、売却代金が手元に残らないときは売却代金との相殺ができませんので、自己資金で捻出して別途支払う必要があります。

解約した場合は返還される

将来、リースバックによる賃貸契約を解約する場合は、原則として敷金は全額返還されます。

一般の賃貸の場合、よく「原状回復費用」という名目で費用を取られ、敷金がほとんど返ってこないということもありますが、リースバックの場合は原則として全額返還されますのでご安心ください。

解約した時に敷金が返ってこないケース

例外として、以下のようなケースでは敷金の返還が減額されるか返ってこない場合があります。

①解約時に荷物を残して出ていった（撤去費用を差し引かれます）

②家賃の滞納があった

③明らかな故意または過失による物件の破損があった

③は、例えば契約時にはなかった穴が壁に開いていたりした場合です。通常に使用して発生するような汚れなどの経年劣化があっても敷金との相殺はありません。