マンションをリースバックする場合において、管理組合やその総会に関する以下のような質問をよくいただきます。
マンションを売却し、リースバックにより賃貸として住み続けた場合において、
・管理組合の役人になれるのか?(あるいは、ならなければいけないのか?)
・総会に出席できるのか?
・総会で意見を言ったり議決権を行使することはできるのか?
管理組合とは「所有者の団体」
マンションの管理組合とは、あくまでも「区分所有者」の団体であり、マンションの敷地や建物の共用部分といった区分所有者の共有財産を自分たちで管理するためのものです。
一方で、マンションを借りている賃借人は「所有者」ではなく「居住者」にあたることから、原則として管理組合の組合員になることはできません。
リースバックをした場合、そのまま住み続けることができるものの、マンションを一度ご売却いただき賃貸に切り替えるため「所有者」ではなく「居住者」という扱いになります。
従って、リースバックをした場合は原則として管理組合の組合員となることができず、それに伴って総会への参加権や議決権もなくなります。
総会の議題によっては参加可能
賃借人という立場であっても、総会の議題がマンションの使用法など賃借人にも影響する内容である場合は、参加が認められるケースがあります。
ただし、この場合であっても参加して意見を述べることはできますが、議決権を行使することはできません。