子供に現金で相続させたい → 自宅を現金化して相続対策と生活費の確保を両立
リースバック前の状況
70代中盤のY様は、すでに奥様を亡くして単身で生活をされていました。
今はまだお身体はご健在でしたが、今後体調を崩した際の医療費や生活費に不安を抱えていらっしゃいました。
また、お子様が3人いらっしゃいましたが、海外在住の方も含めて遠方にお住まいで、家を不動産として残しても誰も使わない見込みとのことでした。
そのため、「子供たちに家を残しても誰も使わないし、売ってお金に換えるにも相続や売却の手続きで手間をかけてしまうので、残すなら現金で残してやりたい」というご意向をお持ちでした。
しかし、自宅を売ってお金にするにしても、できることなら最後まで住み慣れたこの家で余生を過ごしたいという想いも強く、そのような様々な不安とご意向を抱えてリースバックのご相談をいただきました。
当社のサポート内容と結果
早速当社でご相談をお伺いし、リースバックであれば
①すぐに手元に資金が入る
②売った後も家にそのまま住み続けられる
③資金が余れば現金でお子様に相続させられる
という点からY様のご要望にお応えできる旨をご説明しました。
そこで早速リースバックの査定をしたうえで売却価格1200万円、家賃7万円でご提示させていただき、ご承諾をいただきました。
結果として、Y様の今後の生活資金の不安の解消と相続対策を両立しつつ、自宅に住み続けていただくことができました。
感想
自分が死んだら家を残しても誰も使わないし、できればお金に換えてゆとりのある生活をしたいと思っていました。今の生活はお金の面で正直ギリギリで、もし病気になて医療費などが掛かったらとても払えないという不安もありました。あとは子供達にできる限り面倒を掛けたくないので不動産ではなく現金で残してやりたいという想いもありました。漠然とそんなことをずっと考えていたのですが、リースバックという方法を知人から聞いてまさにこれだと思いました。これで当面お金の不安なく暮らしていけそうです。
解説
今回のY様のケースのように、リースバックであれば①家に住み続けられる、②生活資金を確保できる、③現金として相続人に相続させられる、という3点を同時に叶えることができます。相続については不動産で残すのも良いですが、相続人が遠方に住んでいたり法定相続人の人数が多い場合には、手続きに大きな負担を要したりトラブルの原因にもなり得ます。その点、リースバックで現金化しておけば、遺産分割の手間も少なく、分けやすいためトラブルにもなりづらくなります。ただし、自宅も含めて多額の資産をお持ちの場合は、不動産のまま相続させた方が相続税が有利になるケースもありますのでご注意ください。