信用情報に傷がつくとどうなるか
信用情報に傷がつくとは、いわゆるブラックリストに載ってしまうことです。
ブラックリストに載ってしまうと、様々な弊害が発生します。
リースバックをすることで信用情報に傷が入ることはありません。
しかし、すでにローンの返済が滞っている方はすでに信用情報に傷がついている可能性があります。
また、自宅を売却しても一括返済できない状況で任意売却をするためには、信用情報に傷がつくことを覚悟でローンの返済を止める判断が必要です。
信用情報についてのデメリットや自分が今のどのような状態にあるのかを確認する方法をご紹介します。
信用情報に傷がつくことのデメリット
まずは信用情報に傷がつくことのデメリットをおさらいします。不都合が発生するのは、ローンを組んだり、アパートを借りたりする場合です。
新たなローンが組めない
信用情報は信用調査会社のデータを通じて金融機関やクレジット会社で共有されます。
金融機関は信用情報が閲覧できるため、信用情報に傷がついている状態では、新たなローンを組むことは困難です。
金融機関は返済能力と並んで信用情報を重視しています。
住宅や車を購入するために新たなローンを組むことができず、現金払いなどで対応することになります。
クレジットカード停止のおそれ
クレジットカードを発行している会社も信用情報を入手しています。
支払いの遅延が発生していると、クレジットカードが一方的に利用停止にされることがあるのです。
この利用停止処分は、たまたま預金残高がなかったら引き落とせなかった、というくらいでは行われません。
利用停止処分はカード解約の一歩手前。大至急支払いの遅延を解消しましょう。
一部の賃貸物件が借りられない
賃貸マンションを借りようとする場合にも、一部の物件は借りることができない場合があります。
その物件が家賃保証をする会社が介在している場合、入居する際に保証会社が審査を行うのです。
保証会社の審査基準はまちまちで、審査が厳しい会社と緩い会社がありますが、信用情報に傷がついている場合、入居審査で不合格となりかねません。
信用情報の回復や影響は
一度ブラックリストに載ってしまうと未来永劫削除されないでしょうか。家族や親族への影響はあるのでしょうか。
調べてみると、一定期間で情報は削除されますし、本人以外への影響はありません。
信用情報は5年から10年で回復
信用情報は信用調査会社が調査、管理しています。
信用情報の回復は、会社にもよりますが、信用情報に傷がつく事象が発生してから5年から10年程度が一般的です。
仮に任意売却をして信用情報に傷がついたとしても、それは永久ではありません。
また、この期間は信用調査会社のデータから消えるまでの期間で、会社によっては、もっと短い期間でカード利用を許可してくれる会社もあります。
家族や親族に影響なし
信用情報はあくまで個人に関する情報なので、信用情報の内容が家族や親族に影響することはありません。
たとえ信用情報に傷がついてしまい、不幸にして様々な不利益を受けたとしてもそれは本人だけです。
現金で生活する限りはそれほどの影響は受けないといえます。
家族に影響がないことは任意売却をするかどうかのひとつの判断基準です。
自分の情報を知ることもできる
信用調査会社は、サービスの一環として自分の信用情報がどのような状態になっているか確認することができます。
それぞれの会社の窓口で手続きをすれば、信用情報に傷があるのか、ブラック状態が解消されているのか、確認することが可能です。
費用もそれほどかからず、必要な書類も運転免許証などの本人確認書類で手続きも簡単です。
自分がどのような状態にあるか確認したい人は一度調べてみましょう。
メリットとデメリットを考えて
前述の通り、リースバックをすることは信用情報に影響しません。
しかし、任意売却によるリースバックを目指す場合は、任意売却の制度上どうしても信用情報に傷が入ります。
何事にもメリットとデメリットはあるものです。
任意売却を選択することは、デメリットをどこまで許せるかにかかっています。
熟慮したうえで判断したいものです。